令和8年は午年になります。古くから日本では、神さまが人々の願いを聞き届けるため「午に乗って現れる」と信じられてきました。そのため、神社に本物の馬を奉納したり、木馬をお祀りしたりしました。
白鳥神社の御厩にお祀りされている神馬には、不思議な言い伝えが残っています。この神馬は寛文4年、松平頼重公より寄贈された木造の白馬で、現在は東かがわ市の文化財にも指定されています。
奉納から数年後、神馬が御厩を抜け出し、近くの田畑を荒らしたと伝えられています。そこで神社が高松藩へ届け出を行い、以後は口輪をはめ、綱で両側からつないでおくようになったといいます。動くはずのない木造の神馬ですが、現在も厩につながれたまま祀られております。
昭和12年頃、当時の宮司のもとに近所の子どもたちが「神馬が動いている」「目が回っている」と知らせに来たことがありました。厩をのぞいた人々は、木の馬がまるで操り人形のように揺れ、大きな音を立てているのを目撃したと伝えられています。この不思議なお話は、昭和34年の新聞記事にも紹介されております。
また、この神馬は草鞋を履いており、この神馬の草鞋で体の良くない所をさすると、癒えていくと昔から言われております。神馬の不思議なお力を頂いてはいかがでしょうか。

